疾くもなく、徐かでもなかった。

　大河風林火山は「孫子の旗」登場で武田家臣団が盛り上がっていたが、武田の軍勢は「風林火山｣のメッセージとは逆(疾くもなく、徐かでもなかった)だったから理想目標として、この旗を掲げたように見えた。

　江戸時代に儒教的な道徳を奨励したのも乱世の終焉を促すためだし、
　厳しいマナーやしつけを強要する国は、野蛮な行為が横行していたからだろう。

　ここにきて憲法改正を急ぐのも「道徳」を強化するのも、平和ボケに対する美しき理想の旗印のつもりなんだろう。
　でも下流は、けっこう修羅場で平和ボケはしていられない。