「こんな書店で買うな」
お盆休みで連日、家族連れのお客様が多い。
元気のあり余ったこどもたちが、店内ではしゃぐ。
陳列前のコミック等に、数人のこどもが群がり立ち読みが始まる。
「はい、ここでは止めてください。」と声をかけると、父親らしき人が「ほら、止めな。」と亀田父ばりに子らの頭を叩いた。
結構激しく叩いたので、いい音がした。
こどもたちは即停止して引き下がった。
すると、今度はこどもたちの祖母(父親らしき人の母親)らしき人が、
「そんなに激しく叩くことないだろう。それに本なんて中身を確認しなければ買えないじゃない。こんな本屋で買う必要なし。帰るよ。」
とキレて怒鳴りながら帰っていった。
立ち読み、座り読み自由の書店が増えているのに、立ち読みで注意するなんて時代錯誤なんだろうか。
なにかとせわしないお盆休みに、みんな疲れているのだろうか。
本の雑誌12月号の特集は「立ち読みの研究」! おっと、本の雑誌が立ち読みの研究なんて、おいおい、いいのか、と思われるかもしれないが、書店はすべての立ち読みを否定しているわけではない。もちろん立ち読みを励行するつもりはないが、マナーを守れば歓迎される気分のいい立ち読みだって可能なのだ。では、どういう立ち読みならいいのか。