複雑な教科書配送制度にメス 朝日新聞5月05日

http://www.asahi.com/politics/update/0505/002.html

 小中学校の教科書が子供たちの手に届くまでにお金がかかりすぎている、と財務省が教科書の配送制度にメスを入れる。<中略>
 国は教科書予算として20年以上前から毎年約400億円を計上。うち85%が出版元、15%にあたる60億円が配送料として仲介業者や書店に回る。

「60億円が配送料」とはいっても全国で、だ。
 当店でもこの業務の末端を担当しているが、煩雑な手間やかかる人件費を考慮すれば安すぎると思っていたくらい。

 むしろ儲け度外視、春先の忙しい時期も無理に時間を割いて「児童生徒のため」とボランティアに近い気持ちでいたのに、

 財務省は、こうした中間業者を省き、出版社が直接宅配業者などを使って配送すれば経費は大幅に削減できると主張。07年度予算編成で配送制度を見直す。「教科書を一斉に配る新学期以外の時期に業者は何をしているのか」(幹部)との声もある。

とは・・・
 こうなると手間賃の多い少ないではなく「気持ち」の問題だ。少しでも社会に貢献しようという「気持ち」はどっと萎えた。

 


 教科書は安い手間賃でも、学校に出入りしているというステータスと、書籍教材売り込み等の「既得権」に付随した利益を生み出すシステムを書店が確立していれば良いが、学校専門教材店やネット販売等との競合も厳しい。

 そうこうしているうちに、教科書もデジタルメディア化、ネット配信となるかもしれない。