盛り上がりに欠けた靖国関連本

新ゴーマニズム宣言SPECIAL靖國論靖国問題 (ちくま新書)ニッポン人なら読んでおきたい靖国神社の本 (別冊宝島)靖国神社 せめぎあう<戦没者追悼>のゆくえ

 首相の8月15日靖国参拝が無くなって、「戦後60年」コーナーの靖国問題関連本は今ひとつ盛り上がらなかった。
 賛否両論が真っ向からぶつかり合う、緊迫の状況は去った。


 しかし考えてみれば、いろいろ事情はあるにせよ8月15日参拝をあっさり引っ込めるということは、やはり「靖国」も所詮、首相にとってパフォーマンスの道具なのかと思ってしまう。
 純粋に「靖国」護持の立場をとる人々にとっては「裏切り」に近い。

 もしこの「裏切り」があっさりと容認されるのであれば、8月15日の参拝自体もともと「大騒ぎする必要の無かった事」と言えよう。

 
 では、大騒ぎして右往左往しているメディアも、私たち「靖国コーナー」大好き書店員も所詮金儲けのために便乗して騒いでいる浮かれた存在なのだろうか。