「つくる会」関係者著作の図書館蔵書処分は違法 最高裁

http://www.asahi.com/national/update/0714/TKY200507140233.html
NOといえる教科書―真実の日韓関係史

 「廃棄された図書」の「著者」の人格的利益が侵害されたのは明らかだと思うし、至極もっともな判決だと思う。
 しかし、それが法廷という場に持ち出され、世間一般に高らかに喧伝され時、新たな思惑を伴った別の展開が始まっているように思う。



 「歴史の評価」がひとつひとつの事実を広く展開して解釈し、大きな流れに見立てる作業だとしたら、大きな流れの中で様々な事実のひとつひとつは逆に「歴史の評価」のもとに規定されてしまっているような気がする。

 事実のひとつひとつにはいろいろワケがあって一様ではないのに、時代を反映する「お約束の評価」にみんなが足を取られている。
 ひとつの事実が全てを代表するわけではない。あたりまえのことだけれども。
 同じ方向に向けようとするなんらかの力が働いているのではないか。この判決もそうなるとしたら、それがちょっといやだ。