兄弟の確執 

貴乃花「仲のいい兄弟に戻るのは、今の段階では無理」
http://www.zakzak.co.jp/spo/2005_06/s2005060302.html

 二子山親方の死去にともない「花田兄弟の確執報道」がさらに熱くなった。

 乱世においては一家一族をうまくまとめる「器量の人」家督とならなければ家を保てないが、周囲が平和になると「長序の順」に基づいた嫡流家督としたほうが収まりが良い。

 意外に表面に出てこないのが、「家督相続」に纏わる「家人、家来、家臣らの意向」の影響力だ。トップの人事のみが取りざたされ、「家」を現実に運営する構成員の動向が見えてこない。

 歴史上、様々な争いがここに由来する。御家騒動―大名家を揺るがした権力闘争 (中公新書)

 頼朝、義経の確執と悲劇が長く語り継がれるように、花田兄弟や堤兄弟の名も「騒動」で語り継がれることになるのだろう。